亀頭包皮炎
(きとうほうひえん)

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亀頭包皮炎(きとうほうひえん)とは?~小さなお子さまから大人の方まで~

亀頭包皮炎とは、陰茎の先端(亀頭)とそれを包む包皮の両方が炎症を起こす症状です。専門的には「亀頭」と「包皮」に同時に炎症が生じるためこのように呼ばれます。乳幼児期から学童期に多くみられますが、成人の方でも起こることがあるため、幅広い年代で注意が必要です。

どんな症状が出るの?

典型的な症状には以下のようなものがあります

赤く腫れる 亀頭や包皮が赤くなり、腫れを伴います
かゆみ・痛み 触れると痛い、かゆくてたまらないなどの不快感を訴えることがあります
膿や白いカスの付着 細菌性やカンジダ性の感染の場合、膿や白いカスのようなものが見られることがあります
排尿時の痛み 尿がしみるような痛みや、排尿しにくさを感じる方もいます

乳幼児では、自覚症状を伝えるのが難しいため、親御さまが気づくことが重要になります。

どうして起こるの?

亀頭包皮炎は、次のような原因で起こることが多いです。

1.不衛生・包茎状態

 乳幼児は包皮と亀頭がくっついていることがあり(生理的包茎)、外から細菌が入りやすくなります。また、大人でも包茎状態が続くと皮膚の中が湿ったり不衛生になりやすく、炎症が起こりやすくなります

2.細菌・真菌感染

黄色ブドウ球菌や大腸菌、レンサ球菌などが原因となることが多く、カンジダ(真菌)が原因の場合もあります

3.性行為や刺激物

成人ではコンドームやローションなどによる刺激性やアレルギーが原因となるケースもあります

4.糖尿病やSGLT2阻害薬使用

糖尿病や糖尿を促す薬(SGLT2阻害薬)を使っている方は、尿中に糖が多く含まれ、カンジダが繁殖しやすくなり、炎症が起こりやすくなります

亀頭包皮炎の診断方法は?

ほとんどの場合、視診で亀頭や包皮の状態を観察することが第一歩です。

必要に応じて以下を追加します。

尿検査・培養 尿道や膿を採取して、原因菌やカビ(真菌)を調べます 。
血液検査 糖尿病などの基礎疾患を確認する場合に行うことがあります 。

亀頭包皮炎の治療方法は?

清潔の徹底

  • 包皮の中はシャワーで“ぬるま湯のみ”優しく洗い、石鹸は付けすぎないようにします。
  • オムツの赤ちゃんの場合、こまめなおむつ交換が大切です 。

薬物療法

抗菌薬 細菌性の場合は軟膏または内服薬で。
抗真菌薬 カンジダ性のときには抗真菌軟膏や時に内服薬。

症状が軽い場合は軟膏だけで改善しますが、重症や広範囲感染であれば内服薬も併用されます。

包皮管理(包皮翻転訓練/手術)

  • 成人や重度の包茎(真性/嵌頓包茎):包茎手術(包皮環状切除術や背面切開術)が検討されます。

基礎疾患の管理

  • 糖尿病やSGLT2阻害薬使用の場合は、内科医との連携を含めて対策が必要です 。

再発を防ぐために

  • 清潔を守りつつ、刺激しすぎない洗い方を。
  • 包皮翻転訓練や、再発時には包茎治療を検討。
  • 症状が繰り返す場合は、包茎以外の原因(糖尿病など)も含めて内科と連携することが大切ですこれらの症状は泌尿器科医への受診をしましょう。
院長 鵜木 勉

執筆者

いんざい腎泌尿器科クリニック
院長 鵜木 勉

専門資格

  • 医学博士
  • 日本泌尿器科学会 泌尿器科専門医
  • 日本泌尿器科学会 泌尿器科指導医

など

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