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トイレが近い、間に合わない!〜頻尿・過活動膀胱〜

2025.05.08

トイレが近い、間に合わない!〜頻尿・過活動膀胱〜

トイレが近い、間に合わない!〜頻尿・過活動膀胱〜

「さっきトイレに行ったばかりなのに、また行きたくなっちゃった…」

「急にトイレに行きたくなって、我慢するのが大変!」こんな経験、ありませんか?

これは頻尿や尿意切迫感という症状かもしれません。
特に、急にトイレに行きたくなって、間に合わずに漏れてしまうことを切迫性尿失禁と言います。

どんな症状?

•頻尿: 朝起きてから寝るまでの間に、8回以上トイレに行く場合を指すことが多いです。
夜中に何度もトイレに起きる夜間頻尿も含まれます。
•尿意切迫感: 急に強い尿意を感じて、我慢するのが難しい状態です。
トイレに駆け込むような感覚です。
•切迫性尿失禁: 尿意切迫感を感じた後、トイレまで間に合わずに尿が漏れてしまうことです。

これらの症状は、まとめて過活動膀胱と呼ばれる病気の可能性があります。膀胱は、おしっこをためておく袋のようなものですが、過活動膀胱になると、まだおしっこが十分にたまっていないのに、勝手に縮んでしまって、強い尿意を感じてしまいます。

なぜ起こるの?

過活動膀胱の原因は、いくつか考えられます。

•加齢: 年齢を重ねると、膀胱や尿道の機能が少しずつ変化することがあります。特に、男性の場合は前立腺肥大症という病気が原因で、おしっこが出にくくなり、その結果、膀胱に負担がかかって過活動膀胱になることもあります。

•脳からの指令のトラブル: 膀胱の動きは、脳からの指令でコントロールされています。脳梗塞やパーキンソン病など、脳の病気が原因で、膀胱への指令がうまく伝わらなくなることがあります。

•神経の病気: 脊髄の病気や糖尿病など、神経に影響を与える病気も、過活動膀胱の原因になることがあります。
どんな治療があるの?
過活動膀胱の治療は、症状の程度や原因によって様々です。

•生活習慣の改善: まずは、カフェインやアルコールの摂取を控える、寝る前の水分摂取を減らす、体を冷やさないようにするなど、日常生活を見直すことから始めます。

•膀胱訓練: 尿意を感じてもすぐにトイレに行かず、少しだけ我慢する練習をすることで、膀胱におしっこをためる能力を高める訓練です。最初はつらいかもしれませんが、少しずつ時間を延ばしていくことで効果が期待できます。

•薬による治療: 膀胱の過剰な収縮を抑えるお薬や、尿道を広げるお薬など、症状を和らげるためのお薬があります。副作用が少ないお薬も増えているので、医師と相談しながら、自分に合ったお薬を見つけることが大切です。

•その他の治療: 上記の治療で効果が不十分な場合には、ボツリヌス毒素を膀胱に注射する方法や、神経を刺激する治療など、より専門的な治療法もあります。

頻尿や尿意切迫感は、日常生活に大きな影響を与えるつらい症状です。でも、適切な治療を受けることで、症状が改善し、快適な毎日を取り戻すことができます。一人で悩まずに、ぜひ泌尿器科にご相談ください。

 

いんざい腎・泌尿器科クリニック

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