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おしっこをする時に痛い!〜膀胱炎〜

2025.05.15

おしっこをする時に痛い!〜膀胱炎〜

おしっこをする時に痛い!〜膀胱炎〜

「おしっこをする時に、ツーンと痛い!」

「なんだかおしっこが濁っている気がする…」

こんな症状があったら、それは膀胱炎かもしれません。

膀胱炎は、特に女性に多い病気です。

 

どんな症状?

膀胱炎の主な症状は、次のようなものがあります。

排尿時痛: おしっこをする時に、下腹部や尿道が痛むことです。特に、おしっこの終わり頃に痛みが強くなることが多いです。

頻尿: トイレに行く回数が多くなります。ひどい時には、数分おきにトイレに行きたくなることもあります。

残尿感: おしっこをした後も、まだ膀胱におしっこが残っているような感じがすることです。

尿混濁: おしっこが白っぽく濁ったり、いつもより色が濃くなったりします。ひどい時には、血が混じって赤くなることもあります。

血尿: 目で見てわかるくらい、おしっこに血が混じることです。ピンク色や赤色になることがあります。
膀胱炎は、基本的に発熱を伴いません。もし、膀胱炎の症状に加えて、38度以上の熱が出たり、腰のあたりが痛くなったりするようでしたら、腎臓にまで炎症が広がってしまった「腎盂腎炎(じんうじんえん)」という、もっと重い病気の可能性があるので、すぐに病院を受診してください。

 

なぜ女性に多いの?

膀胱炎が女性に多いのには、体の構造が関係しています。女性の尿道は、男性に比べてとても短く(約4cm)、また、肛門や膣といった、細菌がたくさんいる場所と近い位置にあります。そのため、細菌が尿道から膀胱に入り込みやすく、膀胱炎になりやすいです。

膀胱炎の原因となる細菌のほとんどは、大腸菌という、私たちの腸の中にいる細菌です。疲れていたり、ストレスがたまっていたりして体の抵抗力が落ちている時や、おしっこを我慢しすぎた時、性行為の後などに、細菌が膀胱に入り込んで炎症を起こしてしまうことがあります。

 

治療法と予防法

膀胱炎の治療は、主に抗菌薬を飲むことです。細菌を退治するお薬ですね。症状が軽ければ、3日から7日くらいお薬を飲むことで、ほとんどの場合治ります。途中で症状が良くなったからといって、自己判断でお薬を飲むのをやめてしまうと、細菌が完全にいなくならずに、またぶり返してしまうことがあるので、必ず医師の指示通りに最後までお薬を飲み切るようにしてください。

 

膀胱炎を予防するためには、次のようなことに気をつけましょう。

•水分をしっかり摂る: 水分をたくさん摂って、おしっこの量を増やすことで、膀胱の中の細菌を洗い流すことができます。

•おしっこを我慢しない: 尿意を感じたら、できるだけ早くトイレに行くようにしましょう。おしっこを我慢すると、膀胱の中で細菌が増えやすくなります。

•清潔を保つ: 排便の後には、前から後ろに拭くようにしましょう。これは、肛門の細菌が尿道に近づくのを防ぐためです。また、デリケートゾーンを洗いすぎると、かえって刺激になってしまうこともあるので、優しく清潔を保つことが大切です。

•体を冷やさない: 体が冷えると、免疫力が低下して、膀胱炎になりやすくなることがあります。特に、お腹や足元を温めるように心がけましょう。

•規則正しい生活: 十分な睡眠とバランスの取れた食事で、体の抵抗力を高めることも大切です。
膀胱炎は、つらい症状ですが、適切な治療と予防で、快適な毎日を送ることができます。もし「もしかして膀胱炎かな?」と思ったら、我慢せずに泌尿器科にご相談ください。

 

いんざい腎・泌尿器科クリニック

 

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