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血尿が出た!〜尿路結石・膀胱がんなど〜

2025.05.22

血尿が出た!〜尿路結石・膀胱がんなど〜

血尿が出た!〜尿路結石・膀胱がんなど〜

ある日、トイレに行ったら「あれ?おしっこが赤い!」とびっくりした経験はありませんか?

これは血尿といって、おしっこに血が混じっている状態です。

血尿には、目で見てわかる肉眼的血尿と、顕微鏡でしかわからない顕微鏡的血尿があります。

どちらの場合も、体のどこかに異常があるサインかもしれません。

 

血尿ってどんな色?

血尿の色は、混じる血液の量によって様々です。薄いピンク色から、濃い赤色、さらには茶色っぽい色になることもあります。

まるでワインのような色に見えることもありますね。

もし、おしっこが赤っぽいと感じたら、それは血尿の可能性があります。

 

痛みがなくても要注意?

血尿が出た時、痛みがあれば「膀胱炎かな?」「結石かな?」と原因を想像しやすいかもしれません。

しかし、痛みが全くないのに血尿が出る場合は、特に注意が必要です。なぜなら、痛みがない血尿は、膀胱がんや腎臓がんなど、悪性腫瘍(がん)のサインである可能性があるからです。

がんは、早期に発見して治療を開始することがとても大切です。痛みがなくても、血尿が出たらすぐに泌尿器科にご相談ください。

 

どんな病気が考えられるの?

血尿の原因は多岐にわたりますが、泌尿器科でよく見られる主な病気は次の通りです。

尿路結石症: 腎臓から尿道までの尿の通り道に「石」ができてしまう病気です。石が動くと、激しい痛み(特に脇腹や腰の痛み)や吐き気、冷や汗などを伴うことがあります。血尿もよく見られる症状の一つです。石の大きさや場所によっては、自然に排出されることもありますが、治療が必要な場合もあります。

膀胱炎: 先ほどお話ししたように、細菌感染によって膀胱に炎症が起こる病気です。排尿時痛や頻尿、残尿感といった症状に加えて、血尿が出ることもあります。特に女性に多い病気です。

膀胱がん: 膀胱の粘膜にできるがんです。初期の段階では、痛みを伴わない肉眼的血尿が唯一の症状であることも少なくありません。早期発見・早期治療が非常に重要です。

腎臓がん: 腎臓にできるがんです。初期には自覚症状がないことが多く、健康診断などで偶然発見されることもあります。進行すると、血尿や背中の痛み、お腹のしこりなどの症状が現れることがあります。

前立腺肥大症: 男性特有の病気で、前立腺が大きくなることで尿道が圧迫され、排尿に関する様々な症状が出ます。肥大した前立腺の表面から出血して、血尿が出ることもあります。

腎炎: 腎臓の炎症で、血尿やタンパク尿(おしっこにタンパク質が混じること)が出ることがあります。むくみや高血圧を伴うこともあります。

血尿は、様々な病気のサインである可能性があります。

自己判断せずに、必ず泌尿器科を受診して、原因を調べてもらうことが大切です。

特に、痛みがなくても血尿が出た場合は、迷わず泌尿器科を受診してください。

早期に原因を特定し、適切な治療を受けることで、安心して毎日を過ごすことができます。

 

いんざい腎・泌尿器科クリニック

 

 

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