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尿路感染症の検査って痛い?―受診前に知っておきたい診療の流れ

2025.08.07
尿路感染症の検査って痛い?―受診前に知っておきたい診療の流れ

今回は、泌尿器科で行う尿路感染症の検査と診療の流れについてご紹介します。

「排尿時にしみる感じがあるけど、病院に行くのはちょっと怖い…」
「泌尿器科って恥ずかしい気がして、なかなか行けない」
「検査って痛い?どんなことをされるの?」

そんな不安や疑問を抱えて、受診をためらっている方も少なくないかもしれません。
ですが、尿路感染症は放置すると腎臓まで炎症が広がったり、再発を繰り返したりすることもあるため、早期の受診がとても大切です。

この記事では、泌尿器科に行く前に知っておくと安心できる「検査の内容」や「診療の流れ」について、患者さん目線でわかりやすく解説いたします。

尿路感染症ってどんなときに疑うの?

まずは「どんな症状があれば泌尿器科を受診すべきか」簡単に確認しておきましょう。

代表的な症状

• 排尿時の痛み(しみる、チクチクする)
• 頻尿(1日に何度もトイレに行きたくなる)
• 残尿感(出し切れていない感じ)
• 尿のにごりや悪臭
• 下腹部や背中の痛み
• 発熱(特に38℃以上の場合)

これらの症状が一つでもある場合は、尿路感染症の可能性があります
早めに泌尿器科を受診することで、的確な診断と早期治療が可能になります。

泌尿器科での診療の流れ

「どんなことをされるんだろう」と不安を抱えている方に向けて、実際の診療の流れをご紹介します。

① 受付・問診票の記入(事前のWEB問診も可)

• 症状、発症時期、既往歴、服薬状況などを問診票に記入します。
• プライバシーに配慮し、院内では名前でなく、番号で受付、待合で表示、お呼びします。

② 医師による問診

• いつからどんな症状があるか
• 性行為の有無(尿道炎の可能性がある場合)
• 熱や痛みの程度、排尿パターン などを詳しく聞かれます。
女性の際は女性スタッフの同伴も可能です。お気軽にお伝えください。

※恥ずかしがらず、正直に伝えることが正確な診断の第一歩です。

③ 尿検査(最も重要)

検査用コップに中間尿を採取します。検査結果は1−2分程度で出ます

検査で見るポイント:

• 白血球(炎症のサイン)
• 赤血球(出血の有無)
• 細菌(感染の有無)
• 尿たんぱくや糖など他の異常

④ 必要に応じた追加検査

症状や所見に応じて、以下の検査が追加されることがあります。

■ 尿培養検査(抗菌薬選定に重要)

• 採取した尿を培養して、どの細菌が原因か、どの薬が効くかを調べます。
• 結果が出るまでに2〜3日かかりますが、再発防止に重要です。

■ 腹部エコー検査(腎臓や膀胱の状態を見る)

• 腎盂腎炎や尿のたまり、結石などを確認します。
• ゼリーを塗ってお腹に機械を当てるだけ。痛みなし・放射線もなし
• 女性の際は女性スタッフの同伴いたします。

■ 血液検査(高熱・倦怠感があるとき)

• 白血球、炎症反応(CRP)、腎機能を調べます。

よくあるご質問Q&A

Q1. 検査は痛いですか?

ほとんどの検査は痛みを伴いません。
尿検査やエコー検査は完全無痛です。

Q2. 女性でも泌尿器科にかかっていいの?

もちろんです。
泌尿器科は男性だけの診療科ではありません。
膀胱炎や腎盂腎炎、頻尿・尿もれなど、女性の排尿トラブルにも専門的に対応しています。
また診察の際は女性スタッフの同伴いたします。

Q3. 性病の検査もできますか?

はい、泌尿器科ではクラミジアや淋菌など性感染症による尿道炎の検査・治療も行っています。
プライバシーに配慮した対応をしていますので、気軽にご相談ください。

泌尿器科を受診するメリット

• 専門医による的確な診断と治療
再発予防まで含めたアドバイス
• 性感染症、前立腺、腎臓などの広範な知識による対応
• 他の科では見逃されがちな症状も早期発見可能

「なんとなく恥ずかしい」と思って受診が遅れると、症状が悪化してしまうことも。
泌尿器科は決して「男性だけの場所」ではなく、子どもから高齢者まで幅広い年代を対象にした診療科です。

おわりに

おわりに

尿路感染症の検査は、痛みも少なく、簡単で安全なものがほとんどです。
少しでも「おかしいな」と思ったときは、迷わず泌尿器科を受診してください。
早めの対応が、早い回復と再発防止につながります。

当院では、患者さんの不安や恥ずかしさに寄り添った診療を心がけております。
安心して、どんなことでもご相談ください。

求人応募(お問い合わせ)080-2930-7414080-2930-7414