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泌尿器科にかかるのは恥ずかしい?受診を迷っている方へ伝えたいこと

2025.09.04
泌尿器科にかかるのは恥ずかしい?受診を迷っている方へ伝えたいこと

今回のテーマは、「泌尿器科の受診をためらっている方に伝えたいこと」です。

「なんとなく排尿に違和感があるけど、泌尿器科って行きにくい…」
「男性しかいないんじゃない?」「女性が行ってもいいの?」
「デリケートな部分の話をするのも下半身を診察されるんじゃないかと恥ずかしい」

そんなふうに感じて、受診を先延ばしにしている方はいらっしゃいませんか?
泌尿器科は、排尿に関わるすべての不調や感染症、性にまつわる健康問題に対応する専門の診療科です。

この記事では、泌尿器科に行くことをためらっている方へ、泌尿器科専門医として、また一人の人間として、ぜひお伝えしたいことをまとめました。

泌尿器科ってどんな診療科?

まず、泌尿器科の守備範囲を知っていただくことが、誤解を解く第一歩です。

泌尿器科が扱う主な症状・疾患

• 膀胱炎、腎盂腎炎などの尿路感染症
• 頻尿、残尿感、排尿時痛などの排尿障害
• 尿もれ、過活動膀胱、夜間頻尿
• 前立腺肥大症、前立腺炎
• 尿道炎、性感染症(クラミジア、淋菌など)
• 腎結石、膀胱結石
• 血尿、たんぱく尿、腎機能異常
• 泌尿器系のがん(膀胱がん、腎がん、前立腺がん)
• ED(勃起障害)、男性更年期障害

など

つまり、男女を問わず全年齢の「排尿・性・泌尿器のトラブル」を専門的に診る科なのです。

「恥ずかしい」と思って当然です

泌尿器の悩みは、他人に相談しにくいもの。
人に知られたくない、恥ずかしいというお気持ちは、とてもよくわかります。

よくある不安や戸惑い

• 「性のことを話すのが恥ずかしい」
• 「年齢のせいだし、我慢すればいいかも」
• 「女性なのに泌尿器科っておかしくない?」
• 「医師に見られるのが嫌」

こうした思いで、受診が遅れてしまう方が少なくありません。
でも、その遠慮や我慢が、症状の悪化や再発を招くことがあるのです。

泌尿器科医は“デリケートな悩みのプロ”です

泌尿器科の診療は、「恥ずかしい気持ち」に配慮することが前提です。

当院の特徴として

• 診察室は完全個室でプライバシーに配慮した構造
• 受付、待合では名前でなく番号でお呼びします
• 待合室はカウンター12席と対面を避けるアイランド型ソファーも設置し、お互いに顔を合わせにくい設計にしています。
• 待合室の窓と駐車場の間には、水盤と植栽、ウォールアートを設け、外からの視線を遮り待ち時間もプライバシーをしっかり守ります。
• 検査・診察中も、必要以上に肌を見せることはありません
• 女性の患者さんの場合は、診察時には女性スタッフを同伴します
• 性的な悩みも、決して軽く扱わず、まじめに丁寧に対応します

私たち泌尿器科医は、「この人にしか話せない」ような悩みを日々受け止め、支えているプロフェッショナルです。

一人で抱え込まず、安心してご相談ください。

女性や若い方の受診も増えています

「泌尿器科=男性の病院」と思っている方も多いのですが、それは昔の話です。

泌尿器科を受診される患者さんの傾向

• 20〜40代の女性(膀胱炎、頻尿、尿道炎など)
• 中高年の女性(尿もれ、夜間頻尿)
• 高齢の男女(排尿困難、尿路感染症)
• 若い男性(性病、前立腺炎)
• 思春期〜小児(小児泌尿器、包茎、夜尿症など)

つまり、泌尿器科はどんな年代・性別でも安心してかかれる「みんなの専門科」なのです。

受診のタイミングを逃さないために

泌尿器の症状は、一見軽く見えても、放置すれば大きな病気につながることもあります。

こんなときは迷わず泌尿器科へ

• 排尿時に痛みや違和感がある
• 頻繁に膀胱炎になる
• 尿の色が濁っている、血が混じる
• トイレが近すぎる、我慢できない
• 性感染症が心配(検査だけでもOK)
• 尿が出にくい、残尿感がある
• 排尿中に痛みや灼熱感がある
• 尿もれが気になる
• 夜中に何度もトイレに起きる

このような症状は、泌尿器科が最も専門性を発揮できる分野です。
ぜひ我慢せず、安心して受診してください。

*当院は2025年冬に開院する印西市初の腎泌尿器科専門のクリニックです

泌尿器科での診察の流れ

初診では以下のような流れになります

1. 問診票の記入(症状、経過、既往歴など)

2. 医師による問診(恥ずかしい場合は、紙に書いてもOK 事前WEB問診も可能です)

3. 必要な検査
– 尿検査(無痛・短時間)
– 超音波検査(服をめくるだけでOK)
– 血液検査(必要に応じて)

4. 診断と治療の説明
– 抗菌薬の処方
– 生活習慣へのアドバイス

一歩踏み出す勇気が、あなたをラクにします

恥ずかしさや不安で、つらい症状を我慢している方ほど、受診後の「安心した」という笑顔が印象的です。

「もっと早く相談すればよかった」
「こんなに丁寧に対応してもらえると思わなかった」
「実は、同じような悩みの人がたくさんいたと知ってホッとした」

そんなお声を、私たちは毎日のように耳にします。

あなたの「たった一歩の勇気」が、
長年の悩みや不安から解放されるきっかけになるかもしれません。

おわりに

おわりに

泌尿器科は、決して「恥ずかしい場所」ではありません。
あなたの体と心の負担を軽くするために存在する医療の専門窓口です。

どんな症状でも、どんな些細なことでも構いません。
「ちょっと気になるけど、どうしたらいいかわからない」
そんなときこそ、お気軽にご相談ください。

私たちは、あなたの安心と健康のために、まじめに、丁寧に、誠実に向き合います。

求人応募(お問い合わせ)080-2930-7414080-2930-7414