こんにちは。今回は「腎臓癌(腎がん)」についてお話しします。腎臓癌は初期症状が乏しいため、別の検査で偶然発見されることも多い病気です。
腎臓ってどんな働き?
腎臓は背中側の腰のあたりにある、左右一対の臓器です。体の老廃物を尿として排出したり、血圧や赤血球のコントロールに関わる重要な役割を果たしています。
腎臓癌の症状は?
初期には自覚症状がないことが多いのが腎臓癌の特徴です。進行すると以下のような症状が出ることがあります。
• 血尿(赤い・茶色い尿)
• 腰やわき腹の痛み
• 腫瘤(しこり)
• 発熱、体重減少、貧血
しかし、現在では人間ドックや健康診断の腹部エコーやCTで偶然見つかるケースが増えています。
リスク因子は?
• 喫煙
• 肥満
• 高血圧
• 家族歴
• 長期透析
などが腎臓癌のリスクを高めるとされています。
診断はどうする?
以下のような検査を行って診断します。
• 腹部エコー
• CT検査
• MRI検査
• 尿検査・血液検査
必要に応じて、がんの種類を確定するために組織を採取することもあります。
治療法
腎臓癌の治療の基本は「外科手術」です。がんの大きさや位置によって、腎臓を全部取る場合と部分的に取る場合があります。また、最近ではロボット手術や腹腔鏡手術により、負担の少ない方法が普及しています。
進行がんや転移がある場合は、
• 分子標的薬
• 免疫チェックポイント阻害剤
• 抗がん剤治療
などが行われます。
早期発見のために
 症状が出にくいため、健康診断での画像検査が非常に有効です。特に高血圧や喫煙歴がある方は、定期的にチェックを受けることをおすすめします。
