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膀胱炎にご注意—冬に多い泌尿器の感染症

2026.02.12
膀胱炎にご注意—冬に多い泌尿器の感染症

寒さが厳しいこの季節、外の空気が乾燥し、風邪やインフルエンザが流行するように、泌尿器の感染症も増加します。特に「膀胱炎」は冬に多く、女性を中心に多くの患者さまが悩んでいます。今回は、膀胱炎の症状、原因、予防法、治療法について詳しく解説いたします。

膀胱炎とは?

膀胱炎とは、膀胱に細菌が感染し、炎症を起こす病気です。膀胱の内側の粘膜が刺激を受けることで、さまざまな不快な症状が現れます。冬場に増えるのは、寒さや乾燥で免疫力が低下し、細菌感染を起こしやすくなるためです。

なぜ女性に多いの?

膀胱炎は男性よりも女性に多い病気です。その理由は、女性は尿道が短く、細菌が外から膀胱まで侵入しやすい構造になっているからです。また、女性は肛門と尿道口の距離が近く、大腸菌などの腸内細菌が尿道口に入り込みやすいのです。特に生理時や性行為後に膀胱炎が起こることが多いのも特徴です。

膀胱炎の症状

膀胱炎の主な症状は以下の通りです。

• トイレが近い(頻尿)
• 排尿時の痛みやしみる感じ(排尿痛)
• 尿が濁る、または血尿が出る
• 下腹部の不快感や痛み
• 尿のにおいが強い

これらの症状があれば、早めに泌尿器科を受診しましょう。放置すると腎盂腎炎(腎臓の感染症)に進行することがあり、発熱や腰痛などの症状が現れる場合があります。

冬に膀胱炎が増える理由

冬になると、寒さでトイレを我慢してしまいがちです。尿を我慢する時間が長くなると、膀胱内で細菌が繁殖しやすくなります。また、空気が乾燥しているため、体内の水分が不足し、尿の量が減り、細菌を洗い流す力が弱くなることも膀胱炎を招く原因の一つです。
さらに、寒さによる血流低下や免疫力の低下が、膀胱炎を引き起こしやすい環境を作ります。冬場は水分摂取量が減りがちなので、トイレの回数が減るのも問題です。

予防のポイント

膀胱炎を予防するために、以下のことを心がけましょう。

1. こまめにトイレに行く

尿意を我慢せず、トイレに行く習慣をつけましょう。排尿することで、膀胱内の細菌を洗い流すことができます。

2. 水分補給をしっかりと

冬場でも脱水は起こります。意識して水やお茶を飲むようにしましょう。1日1.5〜2リットル程度が目安です。

3. 下半身を冷やさない

膀胱の血流を良くするために、腹巻きや温かい服装で冷え対策をしましょう。

4. 性行為後の排尿

性行為後に排尿をすることで、尿道口に入った細菌を洗い流すことができます。特に女性はこの習慣を大切にしてください。

5. デリケートゾーンのケア

石鹸の使い過ぎは、粘膜を傷つけて感染しやすくすることがあります。やさしく洗い、清潔を保ちましょう。

治療方法

膀胱炎の治療は、抗生物質(抗菌薬)が中心です。医師が症状や尿検査の結果をもとに、適切な薬を処方します。一般的には、飲み薬を3〜7日程度服用することで、症状は改善します。

症状が軽い場合でも、自己判断で市販薬を使うのはおすすめできません。適切な診断と治療を受けることが大切です。治療中は水分を多めに摂り、トイレを我慢しないようにしてください。

こんな症状があればすぐに受診を

• 高熱(38℃以上)
• 腰や背中の痛み
• 尿に血が混じる
• 排尿時に強い痛みが続く

これらの症状がある場合、腎盂腎炎などの腎臓の病気が疑われます。早急に泌尿器科を受診しましょう。

まとめ

まとめ

冬場は免疫力が下がり、膀胱炎をはじめとした泌尿器の感染症が増える季節です。特に女性は尿道が短いため、膀胱炎にかかりやすい傾向があります。水分補給や排尿習慣、冷え対策をしっかり行い、感染症を予防しましょう。

当院では、膀胱炎を含めた泌尿器科の感染症について、患者さま一人ひとりに合わせた丁寧な診療を行っております。気になる症状がありましたら、どうぞお気軽にご相談ください。

院長 鵜木 勉

執筆者

いんざい腎泌尿器科クリニック
院長 鵜木 勉

専門資格

  • 医学博士
  • 日本泌尿器科学会 泌尿器科専門医
  • 日本泌尿器科学会 泌尿器科指導医

など

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