コラム

  • TOP>
  • コラム>
  • トイレが我慢できない!切迫性尿失禁とは
  • TOP>
  • コラム>
  • トイレが我慢できない!切迫性尿失禁とは

トイレが我慢できない!切迫性尿失禁とは

2026.03.10
トイレが我慢できない!切迫性尿失禁とは

「トイレに行こうとしたのに、間に合わなかった…」
「急に強い尿意が来て、我慢できずに漏れてしまった…」
このような経験をお持ちの方はいらっしゃいませんか?

それはもしかすると、切迫性尿失禁かもしれません。
「年齢のせい」「体質のせい」と我慢している方も多いですが、泌尿器科での診断と治療により、改善できるケースがたくさんあります。今回はこの切迫性尿失禁について、原因や対処法をわかりやすく解説いたします。

切迫性尿失禁とは?

切迫性尿失禁とは、突然起こる強い尿意を我慢できず、トイレに間に合う前に漏れてしまう状態を指します。

たとえば、
• 鍵を開けているときに急に尿意が襲ってくる
• 水の音や冷たい空気でトイレに行きたくなる
• トイレにたどり着く前に、漏れてしまう

このような症状がある場合は、切迫性尿失禁の可能性が高いです。
この症状の背景には、過活動膀胱が関係していることが多くあります。

過活動膀胱とは?

過活動膀胱とは、膀胱が自分の意思とは無関係に勝手に収縮してしまう病気です。
本来ならある程度尿が溜まってから尿意を感じますが、過活動膀胱では少量の尿でも強い尿意が起こり、それにより失禁につながるのです。

このような状態になる原因はさまざまです。

主な原因

切迫性尿失禁・過活動膀胱の主な原因には以下のものがあります:

• 加齢に伴う膀胱機能の変化
• 脳血管障害(脳梗塞など)や脊髄損傷などの神経疾患
• 前立腺肥大症(男性)
• 明らかな原因がなくても起こる「特発性」のもの
• ストレスや生活リズムの乱れ

女性・男性を問わず、中高年を中心に多くの方に見られます。40代以降では10人に1〜2人が悩んでいると言われています。

我慢しないで相談を

尿の悩みは非常にデリケートなため、「人に話せない」「受診が恥ずかしい」と感じる方が多いようです。

ですが、そのまま放置してしまうと…

• 外出が不安になり、活動範囲が狭くなる
• パッド・おむつが手放せなくなる
• においや衛生面の悩みから自信をなくす
• 睡眠不足や転倒リスクにつながる

といった深刻な問題を引き起こすこともあります。
泌尿器科は、こうした排尿のトラブルに専門的に対応する診療科です。ぜひ一度ご相談ください。

泌尿器科での診断・検査

泌尿器科では、症状を正確に把握するために以下のような検査を行います:

• 問診・症状の聞き取り(いつ、どんな場面で漏れるか、頻度など)
• 排尿日誌の記録(1~3日間、自宅で排尿の回数・量・タイミングを記録)
• 尿検査(感染や糖尿病などが関与していないかを確認)
• 超音波検査(膀胱に尿が残っていないか、膀胱の形状確認)
• 必要に応じて尿流測定

検査は痛みを伴わないものが中心で、外来で簡単に実施できます。

治療法:薬と生活改善で改善します

切迫性尿失禁の治療は、薬物療法と生活習慣の見直しが基本です。

薬物療法

• 抗コリン薬:膀胱の過剰な収縮を抑える
• β3作動薬:膀胱をリラックスさせ、尿を溜めやすくする

それぞれに副作用(口の渇き、便秘など)があるため、患者さんに合わせて処方します。

生活指導・トレーニング

• 膀胱訓練:尿意を感じたらすぐにトイレに行かず、数分ずつ我慢する訓練を行います
• 骨盤底筋トレーニング:骨盤周囲の筋肉を鍛え、排尿コントロールを強化します

飲み物・習慣の見直し

• カフェインやアルコールは膀胱を刺激するため控える
• 水分を控えすぎず、適度な摂取を保つことも大切です

まとめ:トイレに間に合わない悩みは、治療で改善できます

まとめ:トイレに間に合わない悩みは、治療で改善できます

• 切迫性尿失禁は「急な尿意」によって起こる尿もれ
• 原因の多くは過活動膀胱
• 恥ずかしがらずに相談すれば、薬とトレーニングで改善が期待できます
• 泌尿器科では、簡単な検査と丁寧な治療でサポートします

我慢する生活から解放され、「トイレの心配なく外出できる毎日」を取り戻しませんか?
あなたの悩みに寄り添い、改善の第一歩をお手伝いします。

院長 鵜木 勉

執筆者

いんざい腎泌尿器科クリニック
院長 鵜木 勉

専門資格

  • 医学博士
  • 日本泌尿器科学会 泌尿器科専門医
  • 日本泌尿器科学会 泌尿器科指導医

など

AppointmentWeb予約する

Tel080-2930-7414