性器ヘルペス

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はじめに

性器ヘルペスは、単純ヘルペスウイルス(Herpes Simplex Virus:HSV)の感染によって引き起こされる性感染症の一つです。HSVには1型(HSV-1)と2型(HSV-2)があり、どちらも性器ヘルペスの原因となりますが、特にHSV-2が主な原因とされています。一度感染するとウイルスは体内に潜伏し、免疫力の低下などをきっかけに再発することがあります。本記事では、性器ヘルペスの原因、症状、診断、治療、予防法について、わかりやすくご説明いたします。

原因と感染経路

性器ヘルペスは、感染者との性的接触(膣性交、オーラルセックス、アナルセックス)によってHSVが皮膚や粘膜から侵入し、感染します。感染者が無症状でもウイルスを排出している場合があり、知らず知らずのうちに感染が広がることもあります。

症状

初感染時の症状

初めて感染した際には、以下のような症状が現れることがあります。

  • 性器や肛門周囲に痛みを伴う水疱や潰瘍
  • 排尿時の痛みや灼熱感

再発時の症状

再発時は、初感染時よりも軽度の症状で済むことが多いですが、以下のような前駆症状が現れることがあります。

  • 性器や臀部、太ももなどのチクチク、ヒリヒリとした違和感
  • 神経痛様の痛み

診断

性器ヘルペスの診断は、主に以下の方法で行われます。

視診 特徴的な水疱や潰瘍の有無を確認します。
蛍光抗体法 塗抹標本

治療

性器ヘルペスの治療には、抗ヘルペスウイルス薬の内服が一般的です。

  • アシクロビル(ゾビラックス)
  • バラシクロビル(バルトレックス)
  • ファムシクロビル(ファムビル)

再発抑制療法

再発を頻繁に繰り返す場合には、抗ウイルス薬を毎日少量ずつ継続的に服用する「再発抑制療法」があります。バラシクロビル500mgを1日1回服用する方法で、再発の頻度を減らし、生活の質(QOL)の向上が期待できます。

予防

性器ヘルペスの予防には、以下の点に注意が必要です。

コンドームの使用 性行為の際には、コンドームを正しく使用することで感染リスクを減らすことができます。ただし、コンドームで覆われていない部位から感染することもあるため、完全な予防は難しいこともあります。
性行為の際の注意 症状がある時や前駆症状がある時は、性行為を控えることが重要です。
パートナーとのコミュニケーション 性感染症についてオープンに話し合い、互いの健康を守ることが大切です。
免疫力の維持 疲労やストレス、睡眠不足などで免疫力が低下すると再発しやすくなるため、規則正しい生活を心がけましょう。

まとめ

性器ヘルペスは、一度感染すると再発を繰り返す可能性のある性感染症ですが、適切な治療と予防策を講じることで、症状の軽減や再発の頻度を抑えることが可能です。症状が現れた場合や再発の兆候を感じた場合は、早めに専門医を受診し、適切な治療を受けましょう。また、パートナーとのコミュニケーションを大切にし、互いの健康を守ることが重要です。

院長 鵜木 勉

執筆者

いんざい腎泌尿器科クリニック
院長 鵜木 勉

専門資格

  • 医学博士
  • 日本泌尿器科学会 泌尿器科専門医
  • 日本泌尿器科学会 泌尿器科指導医

など

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