血精液症

  • TOP>
  • 血精液症
  • TOP>
  • 血精液症

はじめに

射精時に精液に血が混じっている状態を指し、一般には「血精液症(けっせいえきしょう)」と呼ばれます。多くの場合、自然に治ることが多いですが、時には治療が必要になることもあります。ここでは、血精液症の原因や治療法について、わかりやすくご説明いたします。

血精液症とは?

血精液症とは、精液に血液が混じって赤くなる状態を指します。精液は、精子と精嚢や前立腺からの分泌液で構成されています。これらの器官に炎症や異常があると、出血が起こり、精液に血が混じることがあります。

主な原因

1. 特発性(原因不明)

血精液症の多くは特発性で、明確な原因が特定できないことがあります。この場合、特別な治療を行わなくても、自然に治ることが多いです。

2. 炎症や感染症

前立腺炎や精嚢炎、精巣上体炎などの炎症や感染症が原因で、血精液症が起こることがあります。これらの疾患は、抗生物質などの治療が必要になることがあります。

3. 前立腺がんや精巣がん

まれに、前立腺がんや精巣がんなどの悪性腫瘍が原因で血精液症が起こることがあります。特に50歳以上の男性では、注意が必要です。

4. 外傷や医療処置

前立腺生検や外傷などが原因で、一時的に血精液症が起こることがあります。この場合、時間の経過とともに自然に治ることが多いです。

血精液症の症状

血精液症の主な症状は、精液に血が混じることです。色は鮮紅色から茶褐色までさまざまで、出血量によって異なります。多くの場合、痛みや他の症状は伴いませんが、炎症や感染症が原因の場合は、発熱や排尿時の痛みなどの症状が現れることがあります。

血精液症の診断

血精液症の診断は、以下の方法で行われます。

問診 症状の経過や既往歴、生活習慣などを確認します。
身体検査 腹部や外陰部の診察、直腸診などを行います。
尿検査 尿路感染症の有無を調べます。
血液検査 炎症の有無や前立腺がんの腫瘍マーカー(PSA)などを調べます。
画像検査 超音波検査やMRIなどで、前立腺や精嚢、精巣の状態を確認します。

血精液症の治療

血精液症の治療は、原因によって異なります。

特発性の場合 症状の経過や既往歴、生活習慣などを確認します。
炎症や感染症が原因の場合 抗生物質や抗炎症薬などの投与を行います。
悪性腫瘍が原因の場合 専門的な治療が必要になります。

多くの場合、血精液症は自然に治ることが多いですが、症状が長引く場合や他の症状がある場合は、早めに専門医を受診することが大切です。

まとめ

血精液症は、精液に血が混じる状態で、多くの場合は自然に治る良性の症状です。しかし、まれに炎症や感染症、悪性腫瘍などが原因であることもあります。症状が長引く場合や他の症状がある場合は、早めに泌尿器科専門医を受診し、適切な診断と治療を受けることが重要です。

院長 鵜木 勉

執筆者

いんざい腎泌尿器科クリニック
院長 鵜木 勉

専門資格

  • 医学博士
  • 日本泌尿器科学会 泌尿器科専門医
  • 日本泌尿器科学会 泌尿器科指導医

など

AppointmentWeb予約する

Tel080-2930-7414