腎盂腎炎

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はじめに

腎盂腎炎(じんうじんえん)は、腎臓と尿管の接続部である腎盂に細菌が感染し、炎症を起こす病気です。特に女性に多く見られます。放置すると重篤な合併症を引き起こす可能性があるため、早期の診断と適切な治療が重要です。

腎盂腎炎の原因

腎盂腎炎の主な原因は、尿道から侵入した細菌が膀胱を経て腎盂まで到達し、感染を引き起こすことです。最も一般的な原因菌は大腸菌で、その他にもクレブシエラ属やプロテウス属などの細菌が関与することがあります。女性は尿道が短く、肛門に近いため、細菌が尿道から膀胱、腎盂へと上行しやすく、腎盂腎炎を発症しやすい傾向があります。

腎盂腎炎の主な症状

急性腎盂腎炎の主な症状は以下の通りです

  • 高熱(38℃以上)
  • 寒気や悪寒
  • 腰や背中の痛み
  • 頻尿や排尿時の痛み
  • 尿の濁りや血尿

これらの症状が現れた場合は、速やかに医療機関を受診することが重要です。

腎盂腎炎の診断

腎盂腎炎の診断には、以下の検査が行われます

尿検査 尿中の白血球や細菌の有無を確認します。
尿培養検査 原因菌を特定し、適切な抗菌薬を選定します。
血液検査 炎症の程度や腎機能を評価します。
画像検査 超音波検査やCTスキャンで腎臓の状態を確認します。

これらの検査結果を総合的に判断し、腎盂腎炎の診断が確定されます。

腎盂腎炎の治療

腎盂腎炎の治療には、主に抗菌薬が使用されます。軽症の場合は、経口抗菌薬を7〜14日間服用します。重症の場合や合併症がある場合は、入院して点滴による抗菌薬治療が行われます。治療中は、十分な水分補給と安静が推奨されます。

腎盂腎炎の予防

腎盂腎炎を予防するためには、以下の点に注意しましょう

水分を十分に摂取する 尿の量を増やし、細菌を排出しやすくします。
排尿を我慢しない 尿を長時間膀胱にためないようにしましょう。
排尿後の清潔を保つ 特に女性は、前から後ろへ拭くように心がけましょう。
性行為後の排尿 性行為後に排尿することで、尿道に侵入した細菌を排出できます。

まとめ

腎盂腎炎は、早期の診断と適切な治療により完治が可能な病気です。症状が現れた場合は、自己判断せずに医療機関を受診し、専門医の指示に従って治療を受けましょう。日常生活での予防策を実践することで、再発のリスクを減らすことができます。

院長 鵜木 勉

執筆者

いんざい腎泌尿器科クリニック
院長 鵜木 勉

専門資格

  • 医学博士
  • 日本泌尿器科学会 泌尿器科専門医
  • 日本泌尿器科学会 泌尿器科指導医

など

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