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7月:夏の暑さと泌尿器科—脱水と尿路感染症

2026.07.08
7月:夏の暑さと泌尿器科—脱水と尿路感染症

いよいよ夏本番の7月。気温も湿度も高くなり、外出先や屋内でも汗をかきやすい季節です。暑さで体内の水分が失われると、知らないうちに脱水状態になってしまうことがあります。脱水になると尿が濃縮され、尿路感染症を引き起こしやすくなることをご存じでしょうか。この記事では、夏場の水分補給の重要性や尿路感染症の予防法について、わかりやすく解説いたします。

夏に脱水が起こりやすい理由

人は汗をかくことで体温調節をしています。暑い夏は特に汗の量が増え、皮膚や呼吸からも水分が失われがちです。さらに、夏バテや食欲低下で水分摂取が減ると、脱水状態に陥りやすくなります。脱水になると血液の濃度が高くなり、腎臓で濾過された尿の量が減少し、尿が濃くなります。この濃縮された尿は、膀胱や尿道の粘膜を刺激し、細菌が増殖しやすい環境を作ってしまうのです。

脱水と尿路感染症の関係

尿路感染症(膀胱炎、腎盂腎炎など)は、尿路に細菌が侵入して炎症を起こす病気です。夏の脱水状態では、尿量が減って尿が濃縮され、膀胱内の細菌を洗い流す力(自浄作用)が低下してしまいます。これにより、細菌が増殖しやすくなり、尿路感染症のリスクが高まるのです。

特に女性は尿道が短く、膀胱に細菌が入りやすいため、尿路感染症にかかりやすいとされています。男性でも、高齢になると前立腺肥大症や免疫力の低下で感染リスクが上がることがあります。

尿路感染症の主な症状

尿路感染症の症状は、感染部位によって少しずつ異なりますが、主に以下のような症状が現れます。

膀胱炎

排尿時の痛み(排尿痛)、頻尿、尿の濁りや血尿、残尿感。

腎盂腎炎

腰や背中の痛み、発熱、悪寒、吐き気、全身のだるさ。

尿道炎

排尿時の痛みやかゆみ、尿道からの分泌物。

これらの症状がある場合は、早めに泌尿器科を受診しましょう。放置すると、腎臓にまで感染が広がり、重症化する恐れがあります。

夏場の水分補給のポイント

脱水予防には、こまめな水分補給が大切です。特に夏は、のどの渇きを感じたときにはすでに体が水分不足になっていることが多いので、早め早めに水分を補給しましょう。

1. こまめに水分を摂る

一気に大量に飲むのではなく、こまめに少量ずつ飲むことで、体に負担なく吸収されます。目安としては、1日1.5~2リットル程度の水分補給が理想的です。

2. 水や麦茶などを選ぶ

甘いジュースやスポーツドリンクは糖分が多く、かえって脱水を助長することがあります。麦茶や水、お茶などを中心に、バランス良く摂りましょう。

3. 食事からの水分も大切

野菜や果物、スープなどからも水分を摂取できます。食事のバランスを整え、水分不足を補いましょう。

尿路感染症の予防法

1. トイレを我慢しない

尿を長時間ため込むと、膀胱内で細菌が増殖しやすくなります。尿意を感じたらなるべく我慢せず、早めにトイレに行くようにしましょう。

2. デリケートゾーンを清潔に保つ

特に女性は、トイレの後の拭き方に注意し、肛門から尿道に細菌が移らないように前から後ろに拭くようにしましょう。

3. 性行為後は排尿を

性行為後に排尿することで、尿道口から侵入した細菌を洗い流すことができます。

4. 睡眠・栄養をしっかり

免疫力を保つためにも、バランスの取れた食事と十分な睡眠を心がけましょう。

まとめ

まとめ

夏は汗をかくことで脱水になりやすく、尿が濃縮されることで尿路感染症のリスクが高まります。水分補給をこまめに行い、尿路感染症の予防に努めましょう。万が一、排尿時の痛みや頻尿、発熱などの症状が出たら、早めに泌尿器科を受診することが大切です。

いんざい腎・泌尿器科クリニックでは、尿路感染症や夏場の脱水対策についても、患者さま一人ひとりの状況に合わせた診療を行っております。気になる症状がありましたら、どうぞお気軽にご相談ください。

院長 鵜木 勉

執筆者

いんざい腎・泌尿器科クリニック
院長 鵜木 勉

専門資格

  • 医学博士
  • 日本泌尿器科学会 泌尿器科専門医
  • 日本泌尿器科学会 泌尿器科指導医

など

Web予約

047-637-7781