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男性更年期障害とは?40代から始まる体と心の変化

2026.07.14
男性更年期障害とは?40代から始まる体と心の変化

「最近、なんだか疲れが取れない」「イライラしやすくなった」「やる気が出ない」——もし、40代以降の男性でこうしたお悩みを抱えている方がいらっしゃったら、それは“加齢のせい”ではなく、「男性更年期障害(LOH症候群)」かもしれません。

「更年期」と聞くと女性特有のものだと思われがちですが、実は男性にもあるのです。そして、それは放っておくと生活の質(QOL)を大きく下げるだけでなく、心身の不調が長引いてしまうこともあります。
今回は、あまり知られていない「男性更年期障害」について、泌尿器科専門医・日本メンズヘルス学会テストステロン治療認定医の立場からわかりやすくご説明します。

男性にも「更年期」があるの?

更年期とは、加齢によってホルモンの分泌が低下し、さまざまな不調が現れる時期のことです。女性では閉経前後に急激な女性ホルモン(エストロゲン)の減少が起こり、更年期症状が目立ちやすくなります。

一方、男性の場合は、テストステロンという男性ホルモンが年齢とともにゆるやかに減少していきます。急激な変化ではないため、自分でも「更年期」とは気づきにくく、見逃されがちです。
この男性ホルモン(テストステロン)の低下により、心身にさまざまな不調が現れる状態を、「加齢男性性腺機能低下症候群(LOH症候群)」、いわゆる男性更年期障害と呼びます。

どんな症状が現れるの?

男性更年期障害の症状は、以下のように身体面・精神面・性機能面にわたって広く現れます。

身体的な症状

• 慢性的な疲労感
• ほてり、発汗(とくに寝汗)
• 筋力の低下
• 肩こり・腰痛・関節痛
• 睡眠の質の低下(寝つきが悪い・夜中に目が覚める)

精神的な症状

• イライラしやすい
• やる気が出ない・無気力
• 集中力や判断力の低下
• 気分の落ち込み(うつ状態に近い)

性機能に関する症状

• ED(勃起機能の低下)
• 性欲の減退
• 朝立ちがなくなった

「なんとなく調子が悪い」「年齢のせいかも」と放置してしまうと、日常生活や仕事、人間関係にまで悪影響を及ぼすこともあります。

男性ホルモン「テストステロン」の役割とは?

テストステロンは、男性の身体や心の健康にとって非常に重要なホルモンです。

たとえば、

• 筋肉や骨を維持する
• 意欲や競争心、集中力を保つ
• 脂肪を燃焼しやすくする
• 性機能を維持する

といった働きがあります。

このテストステロンが減少すると、見た目も内面も“老け込んだように”感じる原因になります。

検査でわかる?診断はどうするの?

男性更年期障害は、問診と血液検査によって診断されます。

代表的な検査項目

• 遊離テストステロン値(Free Testosterone)
• 総テストステロン値(Total Testosterone)

とくに「遊離テストステロン」は、体内で実際に作用する“使える男性ホルモン”であり、これが基準値以下だとLOH症候群と診断される可能性があります。
加えて、症状の有無を問診で確認し、「AMSスコア」という質問票で評価することもあります。

治療法はあるの?

はい、男性更年期障害には効果的な治療法があります。主に次のような方法が選ばれます。

ホルモン補充療法(テストステロン補充療法)

不足している男性ホルモンを注射などで補う治療です。症状の改善が期待できますが、前立腺の状態を確認するなど、慎重な評価が必要です。

生活習慣の見直し

睡眠・運動・栄養バランス・ストレスケアを見直すことも大切です。テストステロンの分泌は、生活習慣の影響を大きく受けます。

薬物療法(漢方薬・抗うつ薬など)

症状によっては、補助的に漢方薬や気分を安定させる薬を使う場合もあります。
治療は、患者さま一人ひとりの症状や希望に合わせて個別にプランニングします。泌尿器科ではこうした総合的なケアを行うことができます。

泌尿器科に相談するメリット

男性更年期障害は、性機能の低下やホルモンバランスの乱れが関係するため、泌尿器科での診療が最も適しています。

泌尿器科では、

• EDなどの性機能の相談
• テストステロン検査
• ホルモン補充療法の実施

などが可能であり、専門的な診断と適切な治療を受けられます。

「男性ホルモンの検査ってどこでできるの?」「更年期かどうか、病気なのか不安」といった方は、まずはお気軽にご相談ください。

まとめ:あなたの不調、放っておかないで

まとめ:あなたの不調、放っておかないで

男性更年期障害(LOH症候群)は、40代以降の男性にとって珍しいことではありません。しかし、日本ではまだまだ認知度が低く、つらい症状を“年のせい”として我慢している方が多いのが現実です。

「もしかして自分も…?」と感じたら、ぜひ一度、泌尿器科でホルモン検査を受けてみてください。適切な診断と治療で、再び元気で充実した日常を取り戻すことが可能です。
私たち泌尿器科は、男性の健康を総合的にサポートする医療の窓口です。
どんな些細なお悩みでも、安心してご相談ください。

院長 鵜木 勉

執筆者

いんざい腎・泌尿器科クリニック
院長 鵜木 勉

専門資格

  • 医学博士
  • 日本泌尿器科学会 泌尿器科専門医
  • 日本泌尿器科学会 泌尿器科指導医

など

Web予約

047-637-7781