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男性ホルモンが減るとどうなる?—テストステロンの役割とは

2026.08.08
男性ホルモンが減るとどうなる?—テストステロンの役割とは

「最近、何となく元気が出ない」「昔のようなやる気や活力がない」——このような体調の変化を、年齢のせいだと片づけていませんか?

実はそれ、男性ホルモン(テストステロン)の低下が関係しているかもしれません。
男性ホルモンと聞くと、「性機能に関係しているもの」というイメージを持たれる方が多いですが、実際にはそれだけではありません。心と体の健康に深く関わる“全身に影響を与えるホルモン”なのです。

今回は、泌尿器科の専門医の立場から、テストステロンの働きと、減少するとどうなるのかを詳しくご紹介します。

テストステロンとは?男性にとっての“元気の源”

テストステロンは、男性ホルモンの代表的な成分で、精巣から分泌されます。

思春期にはこのホルモンの働きによって声変わりや体毛の発達、筋肉の増加、性機能の成熟などが起こります。つまり、「男らしさ」を形作るホルモンといえるでしょう。

しかし、テストステロンの役割はそれだけではありません。大人になってからも、全身の健康維持に欠かせない存在なのです。

テストステロンの主な働き

① 筋肉と骨を丈夫に保つ

テストステロンは、筋肉量や骨密度を保つために重要なホルモンです。

これが不足すると、

• 筋力低下
• 疲れやすさ
• 骨粗しょう症(とくに高齢男性)

といった症状が現れます。

② 脂肪を燃焼しやすくする

代謝を高め、内臓脂肪の蓄積を抑える働きがあります。
テストステロンが減少すると、お腹まわりに脂肪がつきやすくなるのも特徴です。

③ 性機能の維持(ED・性欲)

勃起力や性欲の維持に深く関わっています。テストステロンが減ると、ED(勃起不全)や性欲減退の原因になります。

④ やる気・意欲・集中力を保つ

脳にも作用し、やる気や集中力、判断力を保つ役割を担っています。
最近「仕事への意欲が湧かない」「何事にも関心が持てない」と感じる方は、ホルモンバランスの乱れが背景にあるかもしれません。

⑤ 心の安定に関与する

ストレス耐性や気分の安定にも一役買っています。テストステロンが減ると、イライラしやすくなったり、うつのような症状を引き起こすこともあります。

テストステロンはいつから減り始める?

男性のテストステロン分泌量は、20代をピークに加齢とともに徐々に減少していきます。

特に40代後半からは急に体調や気分の変化を感じる方が多くなり、「LOH症候群(男性更年期障害)」と診断されるケースも増えています。

また、単に年齢だけでなく、以下のような生活習慣もテストステロンの低下に影響します。

テストステロン低下の原因になる生活習慣

• 睡眠不足
• ストレス過多
• 運動不足
• アルコールの過剰摂取
• 肥満・内臓脂肪の増加
• 喫煙

このような生活が続くと、年齢に関係なく若いうちからテストステロンが低下することもあります。

男性ホルモンが減るとどんな不調が出るの?

テストステロンの低下によって起こる症状には、以下のようなものがあります。

身体の変化

• 疲れやすくなる
• 体力が落ちる
• お腹まわりが太りやすくなる
• 朝立ちがなくなる

心の変化

• やる気が出ない
• イライラする
• 集中力が続かない
• 気分が落ち込む

性機能の変化

• 性欲の低下
• 勃起が持続しにくい
• セックスへの関心が減る

これらの症状は、「LOH症候群(加齢男性性腺機能低下症候群)」として知られています。

どこで相談できるの?泌尿器科が最適です

「体も心もなんだかしんどい…でもどこに相談すればいいのか分からない」
そんなときは、ぜひ泌尿器科にご相談ください。

泌尿器科では、テストステロンの血中濃度を調べる検査(遊離テストステロン値など)を行い、必要に応じて以下のような治療を行います。

テストステロン低下への対応方法

生活習慣の見直し

• 良質な睡眠をとる
• 適度な運動(とくに筋トレが効果的)
• バランスの良い食事
• ストレスを溜めない生活

ホルモン補充療法(TRT)

医療機関で行うホルモン補充治療です。注射によって体内のテストステロンを補い、体調や気分が改善する方が多くいらっしゃいます。

前立腺の病気の有無などを確認しながら、安全に治療を進めていきます。

まとめ:テストステロンは“男の人生”を支えるホルモン

まとめ:テストステロンは“男の人生”を支えるホルモン

テストステロンは、性機能だけでなく、体力・気力・精神の安定、さらには見た目や代謝にも関わる重要なホルモンです。

加齢や生活習慣によって自然と減ってしまうものではありますが、「ただの老化」として放っておくと、日常生活に支障をきたすようになることもあります。

「最近、自分らしさがなくなってきた気がする」
「朝起きるのがつらい」「気分が落ち込みやすい」——そんな方は、泌尿器科でのホルモンチェックを一度受けてみてはいかがでしょうか。

私たち泌尿器科は、“男性の健康を守る専門家”として、あなたの不調に寄り添い、元気な日常を取り戻すお手伝いをいたします。

院長 鵜木 勉

執筆者

いんざい腎・泌尿器科クリニック
院長 鵜木 勉

専門資格

  • 医学博士
  • 日本泌尿器科学会 泌尿器科専門医
  • 日本泌尿器科学会 泌尿器科指導医

など

Web予約

047-637-7781