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お子さまのおねしょ(夜尿症)でお悩みの方へ
「そのうち治る」と思わず、一度ご相談ください

2026.06.17
お子さまのおねしょ(夜尿症)でお悩みの方へ 「そのうち治る」と思わず、一度ご相談ください

開院から2か月が経ち、多くのお子さまの診療を行う中で、おねしょ(夜尿症)のご相談が予想以上に多いことを実感しています。

「もう小学生なのに、おねしょが続いている
「本人も気にしているけれど、どこに相談すればよいかわからない」
「合宿や修学旅行が近づき、不安で仕方がない」

このようなお悩みを抱えながらも、「そのうち治るかもしれない」「恥ずかしくて相談しづらい」と受診をためらっていた親御さんが多いことも感じています。

しかし、夜尿症は決して珍しい病気ではありません。そして、お子さまの努力不足や親御さんの育て方が原因ではありません。適切な検査と治療を行うことで、多くのお子さまで改善が期待できます。

いんざい腎泌尿器科クリニックでは、お子さまやご家族のお気持ちに寄り添いながら、一人ひとりに合った治療をご提案しています。

夜尿症とは?

夜尿症とは、5歳以上のお子さまで、睡眠中に無意識におねしょを繰り返す状態をいいます。

一般的には、

• 月に1回以上のおねしょが
• 3か月以上続いている

場合に治療の対象となります。
年齢が上がるにつれて自然に改善するお子さまもいますが、改善までに時間がかかる場合も少なくありません。
特に高学年になると、お子さま自身も「恥ずかしい」と感じるようになり、自信を失ってしまうこともあります。

夜尿症の原因は?

夜尿症は主に次の3つの原因が関係しています。

① 夜間に尿がたくさん作られる(夜間多尿)
① 夜間に尿がたくさん作られる(夜間多尿)

通常は夜になると「抗利尿ホルモン」が分泌され、尿の量が少なくなります。
しかし、この働きが十分でないと、夜間でも昼間と同じようにたくさん尿が作られ、おねしょにつながります。

② 膀胱がまだ小さい

膀胱にためられる尿の量が少ないと、夜間に尿をためきれず漏れてしまいます。

③ 尿意で目が覚めにくい

「眠りが深いから起きない」という単純なものではありません。
尿がたまっても脳がうまく反応せず、目が覚めないことが原因と考えられています。
これらが一つだけではなく、いくつか重なって起こることも多くあります。

実は「治療できる病気」です

夜尿症は、「大きくなるまで待つしかない」と思われがちですが、現在では原因に応じた治療法が確立されています。

特に、

• 修学旅行
• 林間学校
• 宿泊学習
• 部活動の合宿
• お泊まり会

などを控えているお子さまでは、早めに治療を始めることで安心して参加できる可能性があります。
「あと半年しかないから無理」と思わず、まずはご相談ください。

当院で行っている夜尿症の診療

いんざい腎泌尿器科クリニックでは、「まず原因を知ること」を大切にしています。
初診では、お子さまの排尿の状態を詳しく確認し、一人ひとりに合った治療方針をご提案します。

① 尿検査

尿路感染症や糖尿病など、他の病気が隠れていないか確認します。

② 残尿検査(腹部超音波検査)

超音波検査で膀胱の中に尿が残っていないかを調べます。
痛みや被ばくのない検査ですので、小さなお子さまでも安心して受けられます。

③ 早朝尿の浸透圧検査

朝起きて最初の尿をスピッツに採取して持参していただきます。

この検査では、

「夜間に尿がしっかり濃縮されているか」

を調べることができ、夜間多尿が原因かどうかを判断する重要な検査です。

④ 排尿状況の確認

必要に応じて排尿日誌をつけていただき、

• 昼間の排尿回数
• 飲水量
• おねしょの頻度

などを詳しく確認します。

お子さまに合わせた治療をご提案します

検査結果だけでなく、

「どこまで治したいか」
「宿泊行事までに改善したい」
「まずは薬を使わずに様子をみたい」

など、お子さまや親御さんのご希望も大切にしながら治療を進めます。

治療には主に次のような方法があります。

生活習慣の見直し

• 水分のとり方
• 夕食後の飲水
• 就寝前の排尿習慣
• 便秘の改善
• 規則正しい生活

これだけでも改善するお子さまもいます。

アラーム療法

おねしょを感知するとアラームが鳴り、排尿を自覚できるように練習する治療です。
時間はかかりますが、根本的な改善が期待できる方法として推奨されています。

*クリニックにて実際にアラームの取り扱いについてもご説明いたします。

お薬による治療
お薬による治療

夜間の尿量が多いタイプでは、尿を減らすお薬(デスモプレシンなど)が効果的な場合があります。
必要に応じて膀胱の働きを改善する薬を使用することもあります。
お子さまの状態に合わせ、安全性にも十分配慮しながら治療を行います。

親御さんへお願い

夜尿症は、お子さまが「わざと」しているわけではありません。

そのため、

• 叱る
• 責める
• 他の兄弟と比べる
• 恥ずかしい思いをさせる

ことは逆効果になってしまいます。
できた日はたくさん褒めてあげてください。
親御さんの温かいサポートは、お子さまにとって何よりの励みになります。

一人で悩まず、まずはご相談ください

夜尿症は、とても身近な病気ですが、「相談しづらい」と感じているご家庭が少なくありません。

開院以来、実際に多くの親御さんからご相談をいただき、「もっと早く相談すればよかった」というお声もいただいています。

おねしょには、お子さまそれぞれに原因があり、治療法も異なります。

だからこそ、まずは現在の状態を正しく知ることが大切です。

いんざい腎泌尿器科クリニックでは、お子さまと親御さんのお気持ちに寄り添いながら、一緒に改善を目指していきます。

「こんなことで受診してもいいのかな?」

そのように思われる必要はありません。

おねしょで悩んでいるお子さま、ご家族が少しでも安心して毎日を過ごせるよう、お手伝いさせていただきます。

どうぞお気軽にご相談ください。

参考文献

日本夜尿症・尿失禁学会 編『夜尿症診療ガイドライン2021』

院長 鵜木 勉

執筆者

いんざい腎・泌尿器科クリニック
院長 鵜木 勉

専門資格

  • 医学博士
  • 日本泌尿器科学会 泌尿器科専門医
  • 日本泌尿器科学会 泌尿器科指導医

など

Web予約

047-637-7781